耳鼻咽喉科は診療の範囲が幅広いのが特徴です。当クリニックではめまいや耳鳴りなどの「耳の病気」、アレルギー性鼻炎などの「鼻の病気」、睡眠時無呼吸症候群、いびきなどの「咽の病気」だけでなく、発熱外来やストレスマネージメントにも対応しております。耳鼻咽喉に関する病気はもちろん、その他の領域も重視したトータルヘルスケアのご提供も私たちの重視すべき点です。
小林耳鼻咽喉科内科クリニックでは特にめまい・耳鳴りの専門診療に力を入れています。
難聴の原因は様々でそれぞれに適した治療法を選択します。治療法は3つに大別されます。
1.外科的治療
すべての難聴に薬物療法が有効なわけではありません。
3.補聴器の活用
薬物療法が有効でない難聴には補聴器の活用を考えます。補聴器のページへ
風邪に引き続いて起こる急性中耳炎の治療は日本耳科学会による小児急性中耳炎診療ガイドラインに基づく治療が推奨されます。いろいろな原因で急性中耳炎を繰り返すことがあり反復性中耳炎と呼ばれます。原因を的確に診断することが大切です。滲出性中耳炎は急性中耳炎や上気道感染症(いわゆる“かぜ”)に続く中耳の感染・炎症をきっかけとして、耳と鼻をつなぐ管である耳管の機能の低下や同時に存在する鼻副鼻腔炎.アレルギー性鼻炎の影響をうけて発症するとされています。治療は日本耳科学会による小児滲出性中耳炎診療ガイドラインに基づく治療が推奨されます。慢性中耳炎とは、中耳に慢性炎症が存在し、鼓膜に永久穿孔がある中耳炎です。難聴・耳鳴・めまいなどの合併症を起こすこともあり、局所の処置や抗生剤の投与などの保存的治療とともに患者さんによっては鼓室形成術と呼ばれる手術療法が必要になります。慢性中耳炎の一つに真珠腫性中耳炎があります。真珠腫性中耳炎では炎症性変化が破壊的で周囲の骨を破壊し進展していきます。合併症が起きやすく、手術的治療(鼓室形成術)が必要です。難治性の中耳炎の一つに好酸球性中耳炎があります。
鼻づまりの原因となる病気は数多くありますが、代表的なものに
副鼻腔炎には急性と慢性があります。
成人の気管支喘息治療は成人気管支喘息治療ガイドラインに準じて行います。治療の要点は次の通りです。
鼻から咽頭をへて気管にいたる空気の通り道は気道と呼ばれています。この気道が狭くなる、特に鼻と咽頭が狭くなって起こる睡眠中の呼吸障害が睡眠時無呼吸症候群や“いびき”という状態です。睡眠呼吸障害には専門的な診療が必要です。鼻と咽の狭さくがひどくなると睡眠の最中に呼吸の止まる状態が起こるようになります。何分も呼吸が停止している人もいます。このような状態では血液の酸素飽和度が80%以下になり全身への影響も大きく突然死の原因にもなりかねません。いびきも睡眠時の無呼吸と同じ原因で起こります。すなわちいびきは無呼吸の始まり、無呼吸の危険信号というわけです。睡眠時無呼吸症候群の診断には睡眠ポリグラフ検査が必要です。睡眠ポリグラフとは睡眠中の呼吸の状態をセンサーを用いて計測し解析する検査です。
扁桃(口蓋扁桃)はのどにある大きなリンパ組織で免疫に関係しています。扁桃は炎症を起こしやすくのどの痛みや発熱の原因となります。扁桃炎には急性扁桃炎と慢性扁桃炎があり耳鼻咽喉科の専門的な治療が必要です。急性扁桃炎は細菌感染で扁桃に膿がつくものです。咽頭痛、急な発熱、全身倦怠が主な症状です。早期に的確な治療を行うことが大切です。ウイルス性の扁桃炎の代表が伝染性単核症でEBウイルスによって起こります。肝機能障害など全身の症状が起こることが問題です。急性扁桃炎がひどくなると扁桃の裏側に膿がたまる扁桃周囲膿瘍になります。開口障害、嚥下障害、呼吸困難など極めて強い症状が起こり、緊急に膿を排出することが必要になります。扁桃の慢性炎症では、のどの違和感が続きます。炎症の結果扁桃の肥大が起こるとイビキ・睡眠時の無呼吸の原因となります。炎症の産物が常に扁桃にたまり口臭の原因となることがあります。慢性扁桃炎では扁桃のなかに細菌が常に存在していることが多く、患者の体調により細菌が増殖し急性扁桃炎を繰り返すことが多くなり、常習性扁桃炎と呼ばれます。扁桃に慢性炎症があると皮膚や腎臓の病気を引き起こすことがあり、病巣感染性扁桃炎といいます。慢性扁桃炎では、扁桃を摘出する(扁桃摘出術)必要な場合があり、耳鼻咽喉科専門医の診察が不可欠です
扁桃炎の薬物療法
声枯れの原因は炎症から腫瘍まで様々で的確な診断と治療が求められます。声がれの原因疾患には次のものがあります。
風邪(普通感冒)は安易に抗生剤の投与や総合感冒薬が長期連用されたり治療に誤解の多い病気です。風邪の診療の要点は
インフルエンザ診療の要点は
頭頸部領域には様々な良性腫瘍・悪性腫瘍が発生します。頭頸部腫瘍の治療には専門医診療が不可欠です。小林耳鼻咽喉科内科クリニックではほとんどすべての良性腫瘍の治療を行っています。悪性腫瘍の診療は関連病院との連携で対応しています。
がんは体内の細胞の一部が突然変異して増殖した状態です。がんが発生すると体内の細胞が特殊な物質を産生し血液中に出現してきます。これは健康な時にはほとんど認められません。この物質は「腫瘍マーカー」と呼ばれます。血液検査で腫瘍マーカーのチェックをすることは主にがんの進行度や治療効果の判定に用いられています。また、人間ドックやがん検診で腫瘍マーカーを測定し、がんのリスクや早期発見に役立てることができます。当院では最新の測定装置を導入し腫瘍マーカーの測定を行っています。生活管理の一環としてお役立てください。
詳しくは受付にお尋ねください。
ストレスマネージメントは治療ばかりでなく健康管理の大きな柱です。
当院では様々な疾患の治療ならびに健康管理にストレスマネージメントを実践しています。
ストレス社会とよばれる現代社会では病気の発症にストレスが深く関与し、ストレスマネージメントが治療に不可欠です。当クリニックでは治療の一環としてストレスマネージメントを導入しています。さらには健康管理の一環としてもストレスマネージメントが有効です。ストレスをチェックして、ストレスマネージメントをお受けになってください
ストレスマネージメントを実りあるものにするにはストレスの悪循環を理解することが大切です。ストレスや不安は、一方で過緊張を生み、他方で過呼吸を引き起こします。
これらが様々な症状を生むことになります。ストレスマネージメントとは、ストレスが作り出す過緊張と過呼吸を正しく理解し、それに対応することに他なりません。
当クリニックでは過緊張と過呼吸を解消するプログラムを用意しています。
過緊張とは
ストレス状態が持続すると心身の緊張が高まった状態が生まれます。この緊張の高まった状態が様々な症状を生むことになります。
しかし心身の緊張状態は容易に生じますが、緊張状態から弛緩すなわちリラックスした状態に移すのは簡単ではありません。
ストレスマネージメントの第1の目標がこの過緊張の解消です。過緊張を解消するために当クリニックではいくつかのプログラムを用意しています。
過呼吸
ストレス状態が持続すると普段より呼吸が速くなります。呼吸が速くなると様々な症状が起こってきます。時には過換気症候群と呼ばれる気が遠くなったり、息が苦しくなったり、しびれなどの症状が起こることもあります。呼吸が安定していることはストレスのないリラックスした状態です。過呼吸を防ぎ安定した呼吸状態を意図的に作り出すことがストレスマネージメントには大切です。当クリニックではストレスマネージメントのための呼吸プログラムを準備しています。
ストレスマネージメントをより実りあるものにするために患者さんに知っていただきたい心得があります。
ストレスマネージメントは治療の重要な一環。
めまいや耳鳴の治療にはストレスマネージメントが重要であることが分かっています。例えば、大規模な疫学調査ではメニエール病の発作の誘発にはストレスが深く関与していることが分かっています。まためまいが持続すると、それがストレスとなり心身の過緊張を生みめまいの改善が遅れることはよく経験するところです。慢性の耳鳴では、耳鳴の感覚的な大きさや煩わしさが患者さんの体調や心理的な状態に大きく左右されストレスマネージメントが治療に不可欠となっています。ストレスマネージメントを実りあるものにするにはストレスの悪循環を理解することが大切です。ストレスや不安は、一方で過緊張を生み、他方で過呼吸を引き起こします。これらが様々な症状を生むことになります。ストレスマネージメントとは、ストレスが作り出す過緊張と過呼吸を正しく理解し、それに対応することに他なりません。
されどストレスマネージメントはすべてにあらず。
ストレスマネージメントをお受けになる方が誤解なさることがあります。それはストレスマネージメントですべてが解決されると勘違いなさることです。例えば、メニエール病の発作の誘発にはストレスが深く関与しているとが分かっています。ストレスマネージメントで確かにメニエール病の発作は軽減します。しかし、メニエール病が完治したわけではありません。標準治療とは、疾患を治療する上で標準とされるものをいい、グローバル・スタンダード(世界標準)なものが求められます。標準治療が妥当で信頼性が高いのは、多くの科学的なデータに裏付けられた根拠(エビデンス)が確立されているからです。当院ではエビデンスに基づいた標準治療を行っています。標準治療におけるストレスマネージメントの位置づけを正しく理解することが大切です。
ストレスマネージメントは1日にして成らず。
ストレスマネージメントは地道な努力を必要とします。即効性を期待される方には向かないことも考えられます。ストレスマネージメントは病院だけで行うものではありません。自宅で、職場でも行うものです。むしろ日常で行うことこそが大切です。ストレスマネージメントとはストレスに対する自分自身に課するトレーニングと考えてください。トレーニングとは繰り返し行うものです。「継続は力なり」とあるように続けてこそ効果があるものです。目先にとらわれず長い目でストレスマネージメントを考えていただきたいものです。
ストレスマネージメントとは自分を見つめなおすこと。
ストレスマネージメントをリラクセーションと考える方がいます。ストレスマネージメントにより心身ともにリラックスした状態になるのも事実で、それが良い影響を生むことも間違いありません。しかし、リラックスした状態になることだけが目的ではなく、心身が安定した状態を自ら作り出し、自分を見つめなおすことがストレスマネージメントです。心身が安定した状態では心にゆとりが生まれ、ありのままの自分を見つめることができるようになり、今を意識、今に注意を向けられるようになります。治療は薬物療法、理学療法、手術療法など様々です。行われる治療の意味を正しく理解し、自ら積極的に治療に係ることが求められます。生活習慣、自らのあり方や行動の誤りが病気を複雑にし治りにくいものしていること少なくありません。ありのままの自分を見つめる、今を意識、今に注意を向け、これらの偏りを正すことがストレスマネージメントの目指すことです。。
患者さん一人ひとりに合わせこれらを組み合わせた総合的なストレスマネージメントをご提案しています。
ストレスとは様々な外的刺激が加わる時に生じる生体内の歪みの状態のことです
現代社会はストレスの時代といわれ、ほとんどの人がストレスという言葉を知っています。しかし、ストレスの意味をきちんと理解している人は多くはありません。ストレスとはさまざまな外的刺激が加わった場合に生じる体内の歪みの状態をさします。ゴム鞠に例えると持続的に一方向から力が加わりゴム鞠がへこんだ状態です。加わる力がなくなるとゴム鞠がもとに戻るように、人も同様にストレスが解消されれば元の状態に戻ります。
しかし、加わる力が持続し、ストレスに対する処理を誤ると歪みがもとに戻らなくなり、こころやからだに悪い影響を及ぼします。様々な病気が起きやすい状態が作りだされることになります。
ストレスのサインをチェックしてみましょう
このチェックリストは、からだと心に現れた自覚症状からストレスの度合いをみるものです。
過去の6ヶ月を振り返ってあなたはいくつあてはまりますか。
□ よく肩がこる |
□ 便秘がち |
□ 手足がしびれる |
□ 朝早く目が覚める |
□ 仕事にとりかかる気になれない |
□ 物事がなかなか決断できない |
□ いっそこの世から消えてしまいたい |
□ これから先の自信がない |
□ いつものように人に気楽に合えない |
□ 全身がだるい |
□ 胸が圧迫されるようで苦しい |
□ 腰が痛む |
□ 手足が震える |
□ 朝、憂うつな気分がする |
□ 根気が続かない |
□ なんとなく不安でイライラする |
□ めまいがする |
□ よく喉が渇く |
ストレス・チェック判定
4個以下・・・問題なし これからもストレスをためないように
5~9個・・・やや問題あり ストレス解消に心がけましょう
10個以上・・要注意 早めに医師に相談を
国民衛生の動向のデータからストレスの実態を考えてみましょう。
15歳以上の年代で半数以上が悩みやストレスを持っています。
これからもストレス状態がありふれたものであることがわかります。
人間関係のストレスでは、家族との人間関係のストレスの比率は各年代で同じであるのに対し、家族以外との人間関係のストレスは若い世代ほど高くなっています。
これは思春期の人間関係におけるストレスを通じて人は他人と適切な人間関係築く方法を身につけることを示しています。
健康問題は大きなストレスです。特に自分の健康問題は年齢と共に比率が高くなります。50歳以上では自分の健康が第1の関心事となっています。
育児は若い世代のストレスであり、子供が成長するにつれ教育問題がストレスになります。従って、教育問題がストレスになるのは育児がストレスになる年代より年齢が上の世代であることがわかります。
金銭問題は青壮年のストレスです。人間の社会生活のライフサイクルを考えれば当然と言えます。
どの年代の人も同じようにストレスを感じています。人は様々な問題でストレス状態になります。
しかし、一番のストレスは自分の健康問題であり、それは年齢が上がると共に強くなります。
高齢化社会においては自分の健康問題を解決することが重要であり、そのことがまた大きなストレスを生むことになります。
■ 当院のストレス・マネージメントは予約制です。受診の際にご予約ください。電話予約も可能です(℡3712-4970)。
■ 初診の方は受診の際、保険証をご持参ください。
■ 週1回の通院によるストレス・マネージメントが標準的です。
■ 通院期間は様々なですが1~2か月が標準的です。その後は症状に応じて定期的な経過観察を行うことになります。
■ ストレス・マネージメントの多くは保険適応ですが、自費診療のものもあります。
■ 保険診療と自費診療を同日に行うことはできません。
にんにくそのものを体内に入れるわけではありません。
ビタミンB1を主成分とした静脈注射で、にんにくの様な香りがすることから名付けられました。
体内に入ると鼻からにんにくの香りが感じられますが、実際に口臭や体臭がにんにく臭になるわけではありません。
酷い疲れやだるさ改善に有効です。
☆1回 1400円
ビタミン剤名 | 効能 |
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注射の種類 | 内容 | 価格 |
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スタンダード | ①ビタミンB1・B2・ビタミンC(200mg) ②ビタミンB1・B6・B12 ③ビタミンC(500mg)
| 1000円 |
ミックス | ①②③の中から2つ組み合わせ | 1800円 |
スペシャル | ①②③の全て | 2500円 |
☆オプション:にんにく追加 +700円
肝臓機能を保護します。肝機能の働きを改善させる作用があり、アレルギーを抑える作用やデトックス効果もあります。
二日酔い予防の場合は飲酒前だけではなく、飲酒後に注射をしても効果があります。
スタンダード:1300円
ミックス:1500円
☆オプション:にんにく追加 +700円
令和04年度目黒区特定健診・がん検診は7月1日から開始します。